【南砺市】株式会社長田組|力仕事をICT技術×若手の力でスマートに働く場へ
「建設会社でありながら、スキー場の運営まで手がける」。そんな枠に囚われない事業展開で、南砺市のインフラから観光までを支えているのが株式会社長田組だ。住宅や道路といった伝統的な「ものづくり」にとどまらず、人や町と深く関わる「まちづくり」を体現する同社。今回は、専務取締役の長田正哉氏に密着し、最新のICT技術を駆使して多様な人材が躍動する、長田組ならではのスマートな働き方と地域への熱い想いに迫った。
1. 住宅からスキー場の運営まで。地域に根ざした総合建設会社
まずは、長田組がどのような事業を手がけているのか、その全体像から伺った。
木下氏「長田組さんを初めて知る人向けに、どんなお仕事をなさっている企業なのかお聞かせいただけますか?」
長田専務「私たちは、富山県南砺市に本社を置く総合建設会社です。住宅の新築やリフォーム、公共施設や文化財の修繕といった『住まいを作る仕事』。そして、道路工事や河川工事、治山・林道工事などの『暮らしの基盤を整え、守る仕事』を本業としています」
木下氏「それに加えて、建設業以外の事業もされているとか?」
長田専務「はい。もう一つ、たいらスキー場とクロスカントリー場の指定管理といったこともやっていまして、観光やスポーツを通じた地域活性化にも取り組んでいます。単に物を作るだけではなく、人や町と関わる仕事と思っていただけたら良いかなと思っています」
木下氏「これだけ多岐にわたる業務内容がある建設会社さんというのは、本当に珍しいですね」
地域インフラの整備にとどまらず、文化財の修繕やスキー場の運営まで手がける。長田組は、南砺市という地域のポテンシャルを多角的に引き出す、まさに「まちづくり」の最前線に立っているのだ。
2. 「力仕事」だけじゃない。ICTで広がる若手と女性の活躍の場
建設業への就職を考えた際、体力面での不安を感じる学生は少なくない。しかし、長田専務は「力仕事だけが建設業ではない」と力強く語る。
長田専務「建設業のイメージというと、どうしても力仕事のイメージがあるかもしれません。もちろん現場での作業もありますが、実際には測量であったり、作業が始まるまでの段取りであったり、やることは多岐にわたります。最初から難しい仕事をお任せするわけではなく、まずは先輩社員のそばで、写真撮影や測量の手伝いなど、補助作業から少しずつ基礎を経験していただきます」
そして今、建設現場の働き方を大きく変えているのが「ICT(情報通信技術)」の導入である。
長田専務「最近は現場でもICT技術を存分に活用して進めることが多くなっています。データや図面の作成、ドローン等で撮影した写真の整理など、バックオフィスでやらなければいけないことも増えてきているんです」
木下氏「ということは、現場の力仕事だけでなく、そうしたバックオフィスの業務を担いながら建設業を支えていくというやりがいも感じられそうですね」
長田専務「その通りです。現場に出るだけでなく、ICTを活用したデータ管理など、多様な人材が活躍できる場がたくさんあります。業界全体でも女性の活躍は本当に増えてきていますし、男女問わず、多様な見方を持った方が入ってくれた方が現場にイノベーションが起きると思っています」
3. 自然相手だからこその厳しさと、進む「働き方改革」
学生が企業選びで重視する「休日」や「残業」についても、長田専務は誠実にリアルな状況を答えてくれた。
木下氏「建設業は残業が多い業界というイメージもありますが、実際はどうなのでしょうか?」
長田専務「正直に言いますと、私たちの会社がある地域は雪の多い豪雪地帯ですので、降雪期前や工期の終盤にはどうしても残業が必要になる場合があります。自然を相手にしている仕事なので、そこは避けられない部分もあります。ただし、今は建設業界全体で『休日数をしっかり確保して働きやすい環境を作ろう』という流れが進んでいます。弊社としても、仕事の進め方を改善しながら、働きやすい環境を少しずつ整えているところです」
厳しい自然環境と向き合うからこそ、誤魔化すことなく事実を伝える。その誠実な姿勢こそが、同社の信頼の証拠である。
4. 地域に残り続ける「誇り」を創る仕事
今回の対談を通じて見えてきたのは、古い固定観念を脱ぎ捨て、スマートに進化しようとしている長田組の姿だ。
資格取得の費用を会社が全額負担するスキルアップ支援。ICTの導入によるバックオフィス業務の拡充。そして、自然という変数を相手にしながらも、着実に進められている働き方改革。そこには、若手や女性がのびのびとキャリアを描ける新しい土壌が広がっている。
「現場工事をしている間は、天候や安全への配慮など本当に大変な部分もあります。しかし、それを乗り越えて工事が完成した時、そしてお客様や地域の皆様から感謝の言葉を頂いた時は、本当にやりがいを感じます」
長田専務のこの言葉に、建設業の真髄が詰まっている。自分たちが手がけた道路や建物が、地図に残り、誰かの当たり前の日常になる。そんなスケールの大きな誇りを胸に、次世代の「まちづくり」に挑戦したい学生にとって、長田組は非常に魅力的なフィールドとなるだろう。









