【小矢部市】大和トランスポート株式会社|20代女性も活躍する珍しい運送業社の「未経験に優しすぎる」教育体制とは⁉
私たちが当たり前のように使っている日用品や製品。それがいつでも手に入るのは、昼夜を問わず走り続けるトラックと、効率的に管理された倉庫のおかげだ。富山県小矢部市に本社を構える大和トランスポート株式会社は、まさにその「暮らしの当たり前」を支える物流のプロフェッショナル集団である。しかし、彼らの取り組みは従来の「運送業」のイメージを大きく覆すものだった。VRを使った安全教育、ロボットが動く自動倉庫、そして女性や未経験者がのびのびと活躍できる環境。
今回は、インタビュアーの木下が、代表取締役社長の村西孝介氏に密着し、物流業界の最前線と働きやすさの秘密に迫った。
1. 長距離と磁場、そして倉庫。私たちの暮らしを支える二本柱
まずは、大和トランスポートの全体像について伺った。
トラックが走るエリアや、倉庫の役割はどのようなものなのだろうか。
木下「大和トランスポートさんの主な業務について教えていただけますか?」
村西社長「大きく分けると、長距離輸送と磁場輸送を行う『運送部門』と、製品を預かる『倉庫部門』の2つで営んでいます。長距離では東京、大阪、名古屋へ。磁場(近距離)では富山県と石川県が主な配送エリアです」
木下「倉庫業というのは、具体的にどのようなお仕事になるのでしょうか?」
村西社長「製造会社さんが作られた製品を一時的に保管し、時期が来たら運ぶという役割です。1ヶ月だけ借りたい、1年間借りたいといった、お客様の幅広いニーズに合わせて倉庫を取得したり建てたりしています」
トラックで「運ぶ」ことと、倉庫で「預かる」こと。この両輪が機能することで、富山の製品が全国へ、そして全国の製品が富山へとスムーズに巡っているのだ。
2. 「力仕事」のイメージを覆す。女性ドライバーが活躍できる理由
物流業界といえば、「男性が多く、力仕事がきつい」という先入観を持たれがちだ。しかし、同社ではそのイメージが変わりつつあるという。
木下「一般的に男性が多い職場というイメージがあるのですが、最近はいかがですか?」
村西社長「最近は女性ドライバーも増え、今は全体で5名になりました。年齢も20代から30代、40代と幅広いです。運送業=力がいる、というイメージがあるかもしれませんが、重たい荷物を運ぶ時はフォークリフトを使ってトラックに入れます。フォークリフトの免許取得は、会社が全面的にバックアップして応援しています」
力ではなく、機械を操作する技術でカバーする。会社が資格取得を支援することで、未経験や体力に不安がある女性でも、安心してプロのドライバーを目指せる環境が整っている。
3. ドライブレコーダーからVRまで。多角的な「安全教育」
ドライバーという仕事において、最も重要なのは「安全」だ。
同社では、ハードとソフトの両面から徹底した安全対策を行っている。
木下「ドライバーの安全面については、どのように取り組んでいらっしゃいますか?」
村西社長「トラック自体に衝突軽減ブレーキなどの機能がついていますが、社内教育にも力を入れています。全車にドライブレコーダーを導入し、『ヒヤッとした動画』をみんなで共有して事前に危険を勉強しています。さらに今後は、3DによるVRゴーグルを導入する予定です。実際に乗った風景をVRで見て、どこに危険が潜んでいるかを確認し、他の人からのアドバイスをもらいながら個々の安全意識をアップさせていきます」
ただ座学で学ぶのではなく、最新技術(VR)を使って「リアルな危険予測」を体感する。未経験者にとって、これほど心強い教育プログラムはないだろう。
4. 有給平均取得13日!身体を守る圧倒的な健康管理
安全に直結するもう一つの要素が、ドライバー自身の健康と休息だ。
木下「長距離ドライバーになると時間が不規則になりがちですが、休息についてはどうでしょうか?」
村西社長「近年は国の法律も変わり、休息時間はすごく長くなりました。トラックの運転席の後ろには足を伸ばして寝られる寝台スペースがありますし、埼玉と愛知には当社の営業所があります。東京方面に行った際は、埼玉営業所のベッドのある部屋でしっかり休むことができます」
さらに、会社からの健康面へのバックアップも手厚い。
村西社長「インフルエンザのワクチン接種費用の負担や、健康診断での脳ドック、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査など、金額面でも会社が支援しています。自分自身の体調をしっかり管理するのも仕事の一部ですから、そこはバックアップしたいと思っています」
木下「企業選びで重視される休暇についてはいかがですか?」
村西社長「有給休暇の平均取得日数は、現在『13日間』です。コミュニケーションが多い会社なので、『この日休みたい』と言いやすい環境ですし、誰かが休んだら仲間がカバーする仕組みができています」
5. ロボットが稼働する自動倉庫。大和トランスポートの未来予想図
最後に、今後の物流業界の展望と同社の未来について伺った。
木下「この業界と会社の将来性について、期待の部分をお聞かせください」
村西社長「実は3年前、小矢部市の企業とコラボして『自動化倉庫』にチャレンジしました。ロボット(機械)が荷物を中に入れる倉庫で、現在も順調に稼働しています。あと1〜2年以内には、自動フォークリフトを使って、トラックから自動で荷物を出し入れする事業展開も夢として持っています」
一方で、人の手でしかできない仕事も確実にあると村西社長は語る。
村西社長「人手が必要な部分は、チームワークを高め、技術を上げていく。最新技術と人の力を融合させることで、運送業界の中でも良い位置づけに行けると考えています。創業43年目になりますが、50年、100年と規模を大きくし、仲間づくりを進め、魅力ある会社として成長していきたいですね」
今回の取材で見えてきたのは、単に荷物を運ぶだけにとどまらない、大和トランスポートの進化し続ける姿だ。
フォークリフトの資格取得支援をはじめ、女性や20代の若手も現場で躍動できる柔軟な土壌がある。さらに、VR機器を用いた最先端の安全教育や、脳ドック・SAS検査の費用負担など、社員の健康と安全を守る多角的なサポート体制が徹底されている。加えて、ロボットが稼働する自動倉庫のように、業界の先を行くテクノロジーへの投資も惜しまない。
全国の営業所でしっかりと体を休めながら、最新技術と共に安全に働く。その環境はまるで、未来の物流をコントロールする「秘密基地」のようである。
「いろいろな進路に悩んだら、もし興味があったら、まずは当社に足を運んで見てほしい」
村西社長の温かい言葉の裏には、働く人を守り、共に成長していくという確固たる自信が満ちていた。富山から全国へ、未来の物流を動かす主人公になりたい学生にとって、非常に注目できる企業だ。









