【富山市】河上金物株式会社|理想を追求し続ける離職率ゼロの超優良企業!型破りな新人教育と、社員の成長を第一考える社長の想いとは!?

富山県で明治18年に創業し、今年で140年という圧倒的な歴史を持つ河上金物株式会社。建設・土木資材の卸売とリースを軸に、私たちの「当たり前の暮らし」を影で支え続けている老舗企業だ。
驚くべきは、その歴史の長さだけではない。同社は直近6年間で入社した新卒社員の「離職率ゼロ」という驚異的な記録を更新し続けている。一体なぜ、若手は定着し、自ら成長していくのか。今回、インタビュアーの木下が、代表取締役社長の河上さんと、管理部採用担当の赤坂さんにその神髄を伺った。

1. 復興を支え、日常を守る「裏方」のプライド

まず、同社が社会においてどのような役割を担っているのか。河上社長に伺うと、そこにはインフラを根本から支える使命感があった。

木下「まずは、どのようなお仕事をされている会社なのかご案内いただけますか?」

河上社長「現状の取り扱い品目としては、建設・土木に使われる商材の卸売業をメインとしています。合わせて、昭和50年代から本格化してきた土木工事における重仮設のリース業。この2本柱で展開しています。人々の当たり前の暮らしを影で支える仕事ですね」

木下「能登半島地震の災害復興にも、大変お力を尽くされていると伺いました」

河上社長「はい。私たちが扱うリース材は、震災の復旧・復興工事にたくさん使われています。現状も、港湾関係や道路関係、山を治める仕事などに必要とされています」

インフラ整備から災害復旧まで、地域社会の根幹に関わる仕事。決して表に出ることは少ないが、社会に不可欠な役割を担うプライドがそこにはある。

2. 140年揺るがない、歴史を紡ぐ3つのDNA

これほど長く必要とされ続ける理由はどこにあるのか。河上社長は、義理の父である会長から学んだ「3つの大切なこと」を挙げた。

河上社長「1つ目は『信用・信頼第一』。目の前のお客様のニーズに真摯に応え続けることの積み重ねです。2つ目は『和をもって貴しとなす』。これはただ仲良くするということではなく、役職や年齢を飛び越えて同じ目線で議論を尽くす。そして決まったことは全員で和をもってやり抜くという考え方です。そして最後は『商いは公事(おおやけごと)である』。自分のことよりもお客様、世の中を第一に考える姿勢です」

社内の会議室にも掲げられているという「和」の精神。年齢や役職を超えて意見をぶつけ合える風土こそが、組織の硬直化を防ぎ、140年という時間を生き抜く原動力になっている。

3. 「人数合わせの採用」は一切しない

そんな強固なDNAを持つ同社は、どのような学生を求めているのだろうか。

河上社長「私が『どういう学生に来てほしいか』よりも、学生さんが『この会社で働きたい』と思うことが原点です。私たちは、人がいないからといって『人数合わせの採用』はしません。会社の理念と、学生さんの『こんな自分になりたい』という想いがシンクロすることが大切です」

木下「スキルよりも、人間性の部分でしょうか?」

河上社長「与えられた仕事を一生懸命やる、困っている仲間がいれば進んで助ける。そうした『人として当たり前のこと』ができる人材に仲間になってもらいたいですね」

4. 離職率ゼロを生む「立山登山」の衝撃

そして話題は、同社の採用の最大の特徴とも言える「驚異の定着率」へと移る。採用担当の赤坂さんが語ったのは、数字の裏にある「型破りな新人研修」の存在だった。

赤坂さん「ここ6年で高校卒業から大卒まで25名以上の新入社員が入っていますが、離職率はゼロです。これは、ここ数年で組織の目指す方向性が定まり、社内のサポート体制がじわじわと変わってきた結果だと捉えています。その大きな取り組みの一つが、特色のある合同研修です」

木下「写真にある、立山ですか?」

赤坂さん「はい。人の成長を真剣に考える富山の中小企業が共同で行う2泊3日の研修です。実はこれ、新入社員が中学生を引率して山に登るんです」

新入社員が、自分よりも若い中学生を引率する。このユニークな研修の目的について、赤坂さんは言葉に熱を込める。

赤坂さん「社会に出たばかりの新入社員は、ある意味で一番弱い存在です。でも、さらに弱い立場の中学生にどう関わり、どう手を差し伸べるか。困難を一緒に乗り越え、達成感を分かち合う。こうした原体験が、将来彼らが後輩や部下を持ったときに健全なものとして必ず活きてくるんです」

研修を通じて「誰かを助け、共に困難を乗り越える」という仕事の疑似体験をする。これが、若手社員の絆を深め、離職率ゼロという結果に結びついているのだ。

5. 待遇だけではない。真に「人を大切にする」ということ

最後に、河上社長から学生へのメッセージが贈られた。

河上社長「我々は『人を大切にする会社』です。ですがそれは、休みを増やしたり給与を上げたりといった外側の待遇だけではありません。本当の意味で大切なのは、人が自分らしく生き、自分らしく成長できる場を作ること。自ら考え、自ら行動する。そうした生き方を大切にしたい人は、ぜひこの会社で成長していってほしいと思います」

単なる「居心地の良いホワイト企業」という言葉では片付かない。自律と成長を求め、そのための舞台を本気で用意してくれる会社。河上金物株式会社の歴史は、これからもそうした若き挑戦者たちによって紡がれていくのだろう。

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