【富山市】株式会社ナチロジスティクス|不二越グループの巨大な舞台での働き方

富山を拠点に、巨大な製造業ネットワークを支える株式会社ナチロジスティクス。不二越グループの物流を一手に引き受ける同社の実態は、単なる運送業の枠に収まらない多角的なものだ。
現場を支える3名の言葉から、その業務内容と組織のリアルを紐解く。

1. 輸送、据付、保険。想像以上に広い事業領域

まず、事業の全体像について舩井さんに伺った。そこには一般的な「物流」のイメージを超える広がりがあった。

木下「まずは基本的なところから伺います。ナチロジスティクスさんは、具体的にどのような事業を展開されているのでしょうか?」

舩井さん「当社は不二越グループの物流を担う会社です。大きく分けると、運送、機械設備の据え付けや運搬、そして保険の3つが主な柱です。親会社が製造するベアリングや工具、さらには大型のロボットまでを、確実にお客様のもとへ届けるのが私たちの役割です」

単にモノを運ぶだけでなく、大型機械の設置までを自社で完結させる技術力。グループ基盤の強さと専門性の高さが、この会社の大きな特徴だ。

2. 「現場の基礎」から固める、着実な育成ステップ

業界未経験者にとって最大の懸念は「自分に務まるか」という点だろう。これに対し、舩井さんは現場での段階的なスタートについて説明してくれた。

木下「新卒で入社した場合、最初はどういった業務からスタートするのでしょうか?」

舩井さん「すべてのケースではありませんが、多くの方はまず不二越の構内輸送からスタートします。いきなり高度なことを任せるのではなく、現場で実物に触れながら、物流の基礎と商品を一つひとつ覚えていく形をとっています」

まずは構内という限定された環境で土台を作る。この「急がせない教育」が、未経験者にとっての大きな安心材料となっている。

3. 資格も休みも食事も。会社が社員に注ぐ「実利」

サポート体制において特筆すべきは、その具体性だ。舩井さんが語る制度は、どれも日々の「働きやすさ」に直結するものばかりだった。

  • 免許取得の全額支援: 普通免許から中型・大型、さらには牽引免許まで、業務に必要な資格取得はすべて会社がサポートしている。

  • 休暇の仕組み化: 法律で定められた年間有給取得日数5日以上を6日以上の有給取得推奨に加え、誕生日の前後に休める「メモリアル休暇」を導入。

  • 日々の食事補助: 会社がお弁当代を補助し、社員は本人負担300円程度で利用できる。

派手なスローガンではなく、日々のコストや休息といった「目に見えるメリット」を整える姿勢に、社員に対する誠実さが表れている。

4. 事務職もキャリア。個人の「学び」を徹底支援

現場を支えるのはドライバーだけではない。入社2年目の榮(さかえ)さんは、オフィスから物流をコントロールする役割を担っている。

木下「榮さんは現在、どのようなお仕事を担当されているのですか?」

榮さん「運転士さんの受付対応や電話対応、さらには運行に関する売上や経費の入力といった経理的な業務もしています。また、会社が『学びたい』という意欲を応援してくれるので、私は教材費などの支援を受けてWordやExcel、今は簿記の勉強も進めています」

木下「これから入社を考える方には、どのようなことを求めますか?」

榮さん「やる気がある人ですね。入ってから何でも学んでいける、ステップアップしていける環境なので、何も分からない状態で入ってきても大丈夫だと思います」

専門スキルだけでなく、事務職としてのキャリア形成も支援する。個人の意欲を尊重する社風が、榮さんの言葉から伝わってくる。

5. 10年目のベテランが語る「人間関係」という土台

最後に、勤続10年を迎える永井さんに、長く働き続けられる理由を伺った。

木下「長く働く中で、この会社に入って良かったと思うのはどんなところですか?」

永井さん「やっぱり人間関係がいいところですね。部署を問わず、困っているときに助け合える環境があります。車両トラブルや人手不足のときも、他部署に相談して助けてもらえることが多いんです」

木下「これから社会に出る学生さんへ、メッセージをお願いします」

永井さん「自分も社会人になるときは不安がたくさんありました。でも入ってみると、先輩方が教えてくれて、不安はどんどん取れていくんです。その中で、学生時代には見えなかった楽しさや達成感が増えていくと思いますよ」

部署の垣根を超えた相互扶助の精神。それが、ナチロジスティクスという組織の根底に流れる、確かな強みとなっている。

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